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『MAMA』(紅玉いづき) [小説]

前作、『ミミズクと夜の王』から、まるっと一年。
毎月書店で新刊を見ながら、
いつかなあ?と待っていた作者さんの、第2作です♪
…単行本じゃなくてよかった笑

MAMA (電撃文庫 こ 10-2)

MAMA (電撃文庫 こ 10-2)

以下、感想です。

【あらすじ】
貿易で栄え、その財力と
魔術師集団「サルバトール」の
魔力によって守られる、
海沿いの王国ガーダルシア。

血縁よりも、その身に宿す魔力と
体系化された魔術知識の共有で結ばれる
サルバトールの中で、
魔術師の両親から生まれたトト。
生まれつきの魔力も低く、
それを使いこなすセンスにも恵まれず。
「サルバドールの落ちこぼれ」という不名誉な
二つ名を持った幼い彼女は、
自分の耳とひきかえに
数百年前に封じられたという
<人喰いの魔物>を解き放った。

失った耳のかわりに魔力を得、
魔物とのつながりを持ってしまった彼女は
サルバドールから離される前に
閉じ込められた彼に「ホーイチ」という
新しい名前をつけて、解放する。
名を持つ前に封じられた魔物にわずかに残る
体の持ち主アーベルダインの「ママ」への想い、
ママを求めるかすかな声にトトはこたえ、
そうして、彼女は「ママ」になった。

水色の目と浅黒い肌、目元には三連のほくろ。
そして白い耳を持った魔物の少年と、
彼の母親になった少女の物語。

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表題作でもあり、彼と彼女の物語である
『MAMA』と
後日談とも言える、
もうひとりの彼にまつわる物語『AND』の
二編が収録されています。

『MAMA』には前作『ミミズクと夜の王』で登場の
聖騎士さんもちょこっとだけ登場しました♪
久々に読み返そうと思いますv

小さなトトはいじましくて、
大きなトトはりりしくて。
喰われた耳の代わりに、
どんな言葉も聞き分ける魔力を得て、
彼女を母とするただひとりを得て。
それは多分少し歪んだかたちだっただろうけれど。
ちょっとせつなくて、でも大好きな話です。

この二編には、何人かの「母」が登場します。
子どもを守る母。そのかたちはそれぞれだけど。
儚そうに見えて、つよいひとたち。
じんわりとしあわせになりました。

イラストはゴシックよりな綺麗な絵師さんですし
電撃文庫ではあるけれど
内容は限りなく児童文学ちっくでもあります。
普段、このレーベルを読まない人にも
オススメしたいと思います。
そして、普段このレーベルばっかり読んでいる人も
この世界にはぜひ触れてほしいなあと思います。
もえもえした女の子ばっかりで偏るのはつまらないぞ笑


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